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裕「・・・誰が俺の可愛い可愛い彼女だよ。・・・篠ノ之、何度も飛び込むなって言ってるだろ??」
俺の腹に突っ込んできた奴を引き剥がしながら、話し掛ける。
ソイツは、身長は俺より少し低く、紫っぽい色の長い髪をし、頭にはウサギの耳のような・・・カチューシャでいいのか?・・・カチューシャを着けている。
篠ノ之?「え~~、私はゆーくんの可愛い可愛い彼女さんだよ?だって、こんなにもゆーくんの事が好きなんだから!・・・そして、行く行くはゆーくんと結婚して・・・キャッ////」
ソイツは、いきなり頬を赤らめだし、悶え出した。一応、店内だからそんな事しないでくれ。お客さん達が見て・・・なかった。
篠ノ之?「さぁ、ゆーくん。いっぱいハグハグしようよ!!そして、二人の愛を確かめよう!!」
頬を赤らめていた筈が、再び俺に突っ込んでこようとした。
不意打ちじゃないから、避ける事は可能なんだが、避けると突っ込んでくるコイツが怪我するかもしれないからなぁ。避ける事が出来ない。よって、
裕「せいやっ。」
俺は、突っ込んでくるソイツの頭を掴み、動きを止める。
篠ノ之?「ゆーくん!なんで、止めるの!?」
裕「篠ノ之、周りの迷惑を考えろよ。」
俺はソイツに向けて、呆れた顔をしながら話し掛ける。毎度毎度、コイツの相手は疲れる。
篠ノ之?「あ~~っ!!また篠ノ之って呼んだ!私の事は束って呼んでって言ってるのに!!」
俺の目の前に居るコイツ『篠ノ之束』(シノノノ タバネ)が頬を膨らませ俺を睨むように見てくる。
裕「俺も何回も言ってるよな。周りの事を考えろって。・・・毎回毎回、人に突っ込んできやがって。篠ノ之・・・じゃなかった、束も女の子なんだから、もう少し恥じらいとかを持てよ。」
俺は呆れ顔で束を見ながら、束の頭を撫でる。
束「お、女の子!?////それに束って////」
ん?なんか知らんが、束の顔が真っ赤になったよ。俺、なんか変な事を言ったか?
篠ノ之束は、見た目は俺と同じなんだが、束は誰もが認める程の天才だ。まだ九歳なのに、高校生や大学生レベルの問題をスラスラと解けるし、魔法に関する知識も、常人よりもある。
ちなみに、束の家は代々魔法関連の事に携わっているらしい。・・・なので、束も魔法の事を知ってるそうだ。
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