195人が本棚に入れています
本棚に追加
そんな束と俺は、2、3年位前に、束が家族と一緒に翠屋にやって来た時からの付き合いになる。
当時、束を見た時はかなりビックリしていた。
なんせ、篠ノ之束と言えば、『インフィニット・ストラトス』と言う作品に登場するキャラクターの筈。なのに、俺の目の前にその束が居る。俺は驚きを隠せなかった。
・・・話が逸れたな。
俺と束が初めて会った当時、束は俺を見るといきなり頬を赤らめだし、俺に抱き着いて来たのだ。
初対面でいきなり飛び付いてくる物だから、俺も含めて、父さん達、束の両親達もビックリしていた。
その後、俺の名を知った束は、俺の事を『ゆーくん』と呼び、俺の彼女と言い出すようになり、休日になるといつも翠屋に現れて、いつも俺に突っ込んでくるのだ。
・・・・・・今までの話を簡単に言えば、俺は束に惚れられてしまったのだ。束本人も「ゆーくんの顔を見た瞬間、心が高鳴るのを感じた」とか言ってるし。
が、俺は束と付き合う気持ちは、今の所無い。別に束が嫌いと言う訳ではない。どちらかと言えば、束の事は好きだ。
でも、・・・俺には姉さん達との関係があるし、そんな事を知れば束も俺の事を軽蔑するかも知れない・・・そんな理由から、俺は束と付き合う気が無いのだ。
そんな訳で、俺は束のアプローチ?を避けているのだ。
束「・・・ゆーくん////」
束が顔を真っ赤にさせながら、俺を見る。感じから見ると、怒っている訳ではなく、羞恥で顔を真っ赤にさせてるようだ。・・・束との付き合いはそれなりに長いから、大体は分かる。
束は身体を小さく震わせ、
束「ゆーくん!やっぱりハグハグしようよ!!そして二人の愛を・・・・・・」
束が再び、俺に飛び付こうとした。が、その時、
カランコロンカラン♪
?「・・・姉さん、何をしているんですか?」
束「・・・💧」
店の扉が開き、小さな女の子が現れ、束を見据える。そして、飛び付こうとしていた束が動きを止め、固まった。
裕「今日もナイスタイミングだな。」
俺は、店の中に入ってきた女の子を見ながらそう呟く。
束「・・・箒ちゃん。」
最初のコメントを投稿しよう!