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マキナT【マスター、お疲れ様です。・・・今日もあそこに行かれるのですか?】
裕「まぁな。今日、遊びに行くって約束してたし。」
マキナと会話しながら俺は歩き続ける。ちなみに、俺の格好は今、髪はツインテールにして、だて眼鏡を掛けている。
髪形とかは、その日の気分で適当に変えている。
俺が髪を弄りながら角を曲がった時、
ドンッ!!
?「キャッ!?」
裕「うおっ!?」
誰かとぶつかってしまった。
裕「痛てて、・・・あの、大丈夫ですか?」
俺は、ぶつかった相手に話し掛ける。ぶつかった相手は身長から見ると、俺と同い年位で、その子はぶつかった拍子に転けたのか、尻餅をついていた。
?「わ、私(ワタクシ)の方は大丈夫ですわ。・・・そちらこそ、大丈夫でしたか?」
ぶつかった相手が、顔を上げ立ち上がる。
裕「あぁ、こっちは大丈夫・・・・・・!?」
相手に話し掛けるが、ぶつかった相手を見て俺は固まってしまった。
その子は、アルトリアやラグのような綺麗な金髪をしていた。・・・まぁ、俺が驚いたのは髪じゃなくて、その子の顔なんだが、
?「そうでしたか。・・・それは良かったですわ。」
その子は、微笑みながら俺を見る。が、
?「!?こうしている場合じゃ、なかったんでしたわ!!・・・ぶつかってしまい、本当に申し訳ありませんでした!ですが、私は少し急いでいるので。・・・それでは!!」
急に慌てたような顔をしながら、早口で喋ると、その子は走っていってしまった。
俺はその子が走っていくのをただ見ているだけだった。そして、その子が見えなくなった後、
裕「・・・なんで、『セシリア・オルコット』まで居るんだ?」
小さな声で、さっき見た少女に対して、首を傾げる。
少女は、俺の知っている容姿とは多少違っていた(年齢的な意味で)が、間違いなく俺がぶつかった子は『セシリア・オルコット』だった筈だ。
・・・縦ロールのある長い金髪に透き通った碧眼、・・・そして、あの私(ワタクシ)やお嬢様口調と言えば、セシリア以外に居ない・・・筈。それに、声がセシリアの声だったし。セシリアで間違いないだろう。
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