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そんな事を考えながら、セシリアであろう少女が走って行った方向を見ていると、
?「・・・一体、アイツはどこに行ったんだ?」
??「さぁ?・・・あっ、あの子に聞いてみよ。あの~、すいません。」
俺の背後から、聞いた事のある声が聞こえた。そして、その声が俺に向かって来ているのに気付いた俺は、後ろを振り向く。
そこには、俺と同じ年頃位の金髪の女の子と銀髪の女の子が居た。
??「あの、すいません。・・・ちょっと聞きたい事があるんだけど、いいかな?」
金髪の女の子が首を傾げながら俺に尋ねてくる。
俺に声を掛けてきた金髪の女の子は、中性的な顔立ちをしていて、金髪を首の後ろで束ねていた。
そして、その金髪の子の隣にも女の子が居るのだが、その子は金髪の子や俺よりも背は低く、長い銀髪と赤い瞳をしていた。そして、左目には黒い眼帯をしていた。
金髪の女の子は優しそうな印象を持てるのだが、銀髪の女の子の方は外見とは違い、少しだけ固いと言うか近寄りがたい雰囲気を持っている。
そんな二人なんだが、二人はどう見ても・・・金髪の子は『シャルロット・デュノア』、銀髪の子は『ラウラ・ボーデヴィッヒ』にしか見えん。・・・本当に何なんだ、この世界は?なんでISの人物が居るんだよ?
シャルロット?「・・・あの~?」
シャルロットの容姿をした子が、心配げな様子で俺に話し掛ける。そうだった!話し掛けられてたんだ。
裕「はい。なんでしょうか?」
俺が首を傾げながら喋る。
ラウラ?「お前に一つ尋ねたい。・・・この辺で、縦ロールのある長い金髪の女を見なかったか?」
ラウラの容姿をした子は、俺の目を見つめながら聞いてくる。
裕「縦ロールのある長い金髪の人なら・・・あっちの方向に向かって走って行きましたよ。」
俺は正直に、セシリアの容姿をした子が走っていった方角を指差す。
ラウラ?「そうか、向こうか。・・・感謝する。シャルロット行くぞ!!」
俺がセシリア似の子が走っていった方角を指差すと、ラウラ似の子は礼を言って走っていった。・・・ってか、シャルロット似の子、名前シャルロットなんだ。
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