195人が本棚に入れています
本棚に追加
/284ページ
そんな時、
?「・・・おとうさん、おかあさん。」
四人が居る部屋に、小さな女の子が入ってきた。
男性「なのは?・・・どうしたんだい?」
男性が入ってきた女の子・・・『高町なのは』に尋ねる。
なのは「えっとね、おねえちゃんがおきたからね、つれてきたの。」
そう言ってなのはは、腕を引っ張る。
?「うぅぅぅ・・・////」
なのはが握っている手には、女物の服を着て、恥ずかしさからなのか顔を真っ赤にさせた蒼髪の男の子の手を引っ張っていた。
桃子「あら、目が覚めたのね。身体はもう大丈夫なの?」
目を覚ました男の子を見て、桃子は安堵の表情を浮かべながら、男の子に近付いてしゃがみ込み、同じ目線になって話し掛ける。
?「・・・・・・////」
サッ
なのは「ふにゃ!?」
男の子は顔を赤くして、なのはの背後に回り込み、なのはの影から桃子を見る。なのはは、男の子のいきなりの動きに驚きの声を上げる。
桃子は、男の子の行動を見て微笑み、
桃子「あら、恥ずかしいのかしら?・・・身体はもう大丈夫なの?」
?「・・・////」(コクッ)
桃子「どこか、身体が痛い所はある?」
?「・・・////」(フルフルッ)
男の子は、桃子の問いに首を動かして答える。
桃子「そう、それは良かったわ。私の名前は高町桃子・・・君の名前は?」
?「・・・ゥ」
男の子が呟くような小さな声を出す。
桃子「う?」
?「・・・ユウ」
桃子「ユウ。・・・君の名前は『ユウ』君で良いの?」
ユウ「・・・」(コクッ)
男の子・・・『ユウ』は頷き、答える。
桃子「そう。・・・ユウ君、貴方はどうして道に倒れてたの?」
ユウの名前を知った桃子は、ユウが道に倒れていた理由を尋ねる。
ユウ「・・・ない。」
桃子「えっ?」
ユウ「・・・分からない。」
「えっ!?」
ユウ「っ!?」(ビクッ)
ユウの言葉を聞き、なのはを除く四人が驚きの声を出した。四人の声に驚いたユウは身体を震わせ、なのはの服を掴む。
なのは「おねえちゃんね、何もおぼえてないんだって。」
男性「何も覚えてないだって?・・・もしかして、記憶喪失なのか?」
なのはの言葉を聞き、男性はユウを見る。
恭也「本当に何も覚えてないのか?」
恭也がユウに近付き、ユウと同じ目線になって話し掛ける。
ユウ「・・・」(コクッ)
恭也の問いに、ユウは頷く。
最初のコメントを投稿しよう!