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男性「・・・そうか。ユウ君、僕は高町士郎だ。よろしくね。」
男性・・・『高町士郎』もユウに近付き、しゃがみ込みユウと同じ目線になって話し掛ける。
ユウ「・・・よろしく。」(コクッ)
士郎「ユウ君は、自分の名前しか覚えてないんだよね?」
ユウ「・・・名前いがいは、なにもおぼえてません。」(コクッ)
士郎「・・・そうか。なら、住んでいる家の場所も分からないんだよね?」
ユウ「おとうさんやおかあさんの顔も、家がどこにあるのか、分かりません。」(コクッ)
士郎「そうか。・・・ユウ君、君さえ良ければ、家で住まないかい?」
ユウ「!?・・・いいの?」
士郎の申し出にユウは驚いた顔をする。
士郎「あぁ。君みたいな小さな子どもを放ってはおけないよ。ましてや、君は記憶喪失なんだ。・・・それで、どうかな?」
ユウ「・・・あの、その、めいわくじゃないですか?」
桃子「迷惑なんかじゃないわ。」
士郎「それで、ユウ君。どうかな?」
ユウ「・・・・・・・・・あの、その、・・・よろしくおねがいします。」
士郎達の申し出を聞いて、しばらくの間考え込んだユウだったが、士郎達の申し出を受ける事にしたのだった。
ユウは、高町家に居候する事に決まった。
ユウが高町家の厄介になる事が決まり、ユウは高町家の人達に改めて自己紹介し、高町家の人達もユウに自己紹介をした。
なのはは、ユウの事を『おねえちゃん』と呼んでいたが、ユウが男の子だと分かると『おにいちゃん』と呼び変えた。
その後、ユウが寝る部屋について話し合いがあったが、
なのは「おにいちゃんは、なのはのへやでねるの!」
なのはの、この言葉の一点張りにより、ユウはなのはの部屋で寝る事に決まったのだった。
最初、ユウは顔を真っ赤にさせて嫌がっていたが、なのはが笑顔でユウの襟首を掴みながら引き摺っていった。それを見た士郎達四人は、笑って見ていた。
引き摺られていたユウは、最初は暴れて抵抗していたのだが、途中で諦めてしまい、抵抗するのを止めて、なのはの部屋に連れていかれるのだった。そして、ベットの中に連れていかれ、
なのは&ユウ「・・・スゥ、・・・スゥ。」
二人は、仲良く同じ布団の中で眠っていた。そして、なのははユウの身体にしがみついていた。
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