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「でもね、出会ってから
数時間しかたってないのに他人の前であったかいものに自然と笑顔ができる人なんてそうそういないよ」
「でも・・・心のそこからじゃないよ。うわべだけのえがお、うわべだけのことば、ぼくはうわべだけのにんげんなんだよ。おじ・・・お兄さんもぼくのこといやになるだけだよ。みんな・・・みんなそうだったもん」
「みんな・・・」
どう答えればいいのか
わからない。変になぐさめても傷つけるだけだ。
「・・・でも、僕が君を嫌いになるかどうかは僕次第だ。勝手に決めつけちゃいけないよ」
「え・・・」
うそだ、とでも言うようにセルツァが潤んだ目でこちらを見つめてくる。
・・・ここは思い切って。
「う、うちで一緒に暮らさないか?」
「・・・・・・えっ」
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