ぼくと僕

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でも、それもひていされた。 クリストファーさんは、やさしかった。 いままでぼくをひろおうとしたひとのなかで、だれよりも、やさしかった。 このひとをきずつけるかもしれない。 そうおもってしまった。だからつらかった。 それとどうじにきらわれたくないかんじょうができた。はじめてだった。 パーパとマーマはぼくをあいしてくれた。 ほかのひとたちはじぶんからぼくをきらっていった。 きらわれたくない。 きらわれたくない。 だからえがおをつくることをおぼえた。 クリストファーさんにきらわれたくない。 ただそれだけのために。
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