episode1

5/20
前へ
/548ページ
次へ
「ん……」 目を開けると、 見たことない白い天井が 目に入った。 瞬きをして周りをみると、 ここが病室だってことが 分かった。 俺、あの後倒れたんだった… それで病院に運ばれたのか。 納得して起き上がれると、 「重っ!」 体がだるく、 使っていなかったのか 筋力が衰えたように見える。 まぁ、 そこまで苦労しずに起き上がると 窓の外の景色が 夕焼けに染まって 赤くなっていた。 結構上層部の病室だったのか、 家々が下にあり、 夕焼けが少し近く、 凄く綺麗な景色だった。 コンコン! 景色に見入っていた視線を ドアに向けた。 すると、 母さんに続いて 家族が中に入ってきた。 俺が起きているのに気がつくと 皆はいきなりぱっと明るくなり 一斉に抱き着く。 「よかったー!」 「風邪だけど  高熱で驚いたんだから!」 「もう熱引いてんのに  起きないし。」 「心配したのよ?」 四人はそう安堵をもらながら 抱きしめる。 嬉しい…心配してくれるのは… こうやって抱きしめられるのも 家族が大好きたがら むしろ嬉しい。 だ、け、ど、 「じ…死゙…ぬ゙」 ぎゅうぎゅう絞め付けられ、 しかも四人で! 病み上がりのこと わかってます? しかも、この威力。 人殺すつもりですか? 俺がまた意識を失いそうに なっているのにきがつき、 慌てて離れる。 「大丈夫か!」 「ごっごめん。力強かった;」 父さんと砦斗が焦ったように、 俺を心配する。 が、 「兄ちゃん、弱っちー…」 「私の息子の癖に  なんて情けない。  それでも男かしら?」 智世は笑いながら、 母さんはため息をつきながら、 呆れたように。 泣きます。 ほんとに泣きます; 母さんはともかく、 智世に言われるのは とてもとてもとても×100倍、 心にグサッときます。 .
/548ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4656人が本棚に入れています
本棚に追加