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「そんなことより!」
魂が抜け殻となっていた
俺を慰める父さんと砦斗の
おかげで元気を取り戻し
始めた時、
母さんはそう言った。
俺が不思議そうな顔を
しているのを
母さんは呆れていった。
「今日は合否発表日よ。」
「…………あぁーー!」
そう叫びながら
立ち上がる。
合否発表?
ってことは
3日間丸々寝てたのか。
うん、まぁまぁ幸せだったな。
睡眠は時間さえあれば
眠れば眠れるだけ寝る。
俺の最長睡眠時間、
夏休みの一週間半だから♪
起きた理由は
お腹が空いたから。
流石に何も食べないのは、
健康維持……
生命維持できないからね?
やっぱり仕方ない。
夏休みは時間あったからねー…
ほんと幸せでしたよ♪
って、そうじゃない!
「どうしよ見てない;」
俺は焦ったように
青い顔で言った。
母さんは
あぁーそれなら大丈夫よ
と、笑っていった。
この感じだと見てきたのか?
俺はそう思った。
「落ちてたわよ!」
母さんは笑顔で言った。
「…………はい?」
今、何といいました?
「だから、
旭川高校落ちてたの!」
母さんは面倒そうに言った。
「ママ、
そんな笑顔で
言ったらいかんだろ;」
父さんは母さんに
呆れたように言った。
俺は座り込んだ。
旭川高校に落ちた…
落ちた……
「落ちたのか……」
俺はそう呟くと、
肩を落として脱力したように
倒れる。
砦斗が支え、
頭を撫でていた。
↑(どっちが兄貴なんだか;)
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