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コンコン!
「雪比良さ
『バンっ!ガチャっ!』」
ノックの後、
ドアが開いたが、
直ぐさま
母さんは閉めなおし、
鍵まで閉める。
父さんと砦斗は
二人で窓のカーテンを閉めた。
そして、
智世はタオルで俺の顔を拭く。
「何やってんだ?」
俺は四人の行動に驚き、
涙はいつの間にか引き、
そう四人を見た。
四人はため息をついたのは、
俺にはわからない。
「はあーママが悪かったわ。
虐め過ぎた。」
母さんは
俺の頭に手をおいて撫でる。
珍しく柔らかい表情で、
俺はびっくりするも
母さんはやっぱり母親。
凄く落ちついた。
「旭川高校、
行きたがってたものね。」
母さんは少し同情したように、
悲しそうな表情で言った。
やっぱり
1番の理解者だからな。
ほぼ、
毎日俺の心を壊滅させるけど。
「俺、
何で兄貴が落ちたのか
不思議でしょうがない。」
砦斗…
兄ちゃんを信じてたのか…
嬉しいぞ…
「兄ちゃん、
頑張ってたもんね。」
智世まで…
「睡眠を削ってまで
努力してたからな。」
父さんまでもが言う。
俺は胸が暖かくなった。
やっぱり、
この家族で嬉しいな。
旭川高校は
仕方なかったんだよな…
熱だったんだ…
間違えが増えたんだろう…
旭川高校とは縁がなかった
だけだ…
そう自分で諦め、
踏ん切りがつき始めた。
「大丈夫よ!
楼彗高校があるじゃない!
というか、
もう準備しといたわ♪」
タイミングを図ったように、
母さんは爆弾発言した。
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