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「はっ?準備って
楼彗高校に
連絡したのかよ!」
俺はびっくりして
母さんを見ると
笑顔で頷く。
「いやいや、
楼彗なんて行かないから;
大体俺、行くなんて言って
ないのに勝手に決めんな!」
俺はぶちっとなり、
怒鳴った。
父さん達はびくびくとなる。
母さん以外…
「なら何処行く気?
貴方は旭川高校と 楼彗高校
しか受けてないの。」
ブスッと俺の心に矢が刺さる。
「そして、
楼彗高校は受かった。
・
旭川高校は不合格。」
ブスッブスッと
矢が沢山刺さる。
わざわざ不合格の不を
強調しなくても;
俺は落ち込んでいた。
「ね?
道は楼彗高校しかないの。」
母さんの笑顔に
ムカつき、
「なら、
4月のぎりぎりに
また他を受ける!」
絶対に楼彗は行きたくない。
反抗してみたものの、
「そんなの許すとでも?」
母さんは笑顔だが、
後ろに鬼が立っているのが
見えるのは気の性かな?;
「もう楼彗高校しかないの。
行くわよね?」
「……はい;」
俺は諦めて頷く。
父さんは同じく怖がり、
砦斗は呆れ、
智世は尊敬の目を
母さんに向けていた。
(智世…お願いだから
母さんみたいに
ならないでくれ;)
「よかった、
もう服類とか全部、
高校に送ったの。
今すぐ退院して
明日には高校に行くのよ?」
「えっ!?明日?
しかも送ったって…;」
俺は恐る恐る母さんを見ると、
「家から遠いから
学校の寮に入るのよ。
学校からの依頼なの。
明日から頑張りなさい♪」
母さんはそう笑顔で言った。
有無を言わさない。
俺は脅…承諾した…するしかなかったのだ。
病室の外にいる、
看護婦さん達
閉め出してすみません;
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