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そして今に至るんだよ。
新幹線が目的地につき、
下りた。
景色は摩天楼のような
ビルばかりで、
そして人ばっかり。
「流石、
首都だな…。」
少し怖じけづくが、
俺も男、立ち止まらずに
駅から出て、
タクシーを拾った。
移動中、
いろんな人に
笑われていたのは
気にしないでおこう。
タクシーに乗ると、
「どちらまでですか?」
優しい笑顔を向けかけられた。
おおー。
ここにきて始めて
優しい人を見つけた。
(いや、営業スマイルでしょ;)
感動しながらも、
笑顔で、
「楼彗高校の門まで
お願いします。」
途端、
おじさんは顔は固まった。
えっ、
俺変なこと言ったのかな?
びくびくしながら
おじさんを見ると、
おじさんも下から上まで、
じろじろ俺を見ていた。
ぎょっとしてると、
「…観光客か…」
と、少し残念そうに呟く声が
聞こえたが
聞かなかったことにして
おこう。
なんかここで
否定すると面倒が起こりそうと
感じたんだよ。
野生の勘ってやつ?
そして、
問題なく無事に、
楼彗高校へ
向かうことを成功?した。
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