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「でかい……」
目の前の縦横に10㍍はある門に
見上げながら呟く。
門に連なり、
レンガの壁がずーーーっと、
横に伸びていた。
思わず、
おでこに手を乗せ、
「なげーー!」
そう遠くを見ながら呟く。
とりあえず中に入るため、
門の前にくると、
ガチャっキーー…
勝手に門が開きました。
入れってことか。
俺はそのまま中に入り、
まずは
校舎に向かうことにした。
職員室で
先生と会うことになっている。
そして、
校舎を見つけた。
「つ…疲れた…
どんだけ広いんだよ!」
俺は少し足をさする。
ん?
校舎までの説明がないから、
よくわからないって?
いや、
だってさ…
門の前に一本道。
両側には木々。
10分歩く。
目の前は一本道、
両側には木々。
30分後、
目の前には一本道。
両側は木々。
さらに30分後、
景色変わらず、
そして漸くついたんだよ。
計1時間30分かかりました。
「今更だけどさ?
でっかーーい!?」
ほんとに今更だろ!
校舎を前に俺は叫んだ。
「こんな高校あったんだな?
ていうかいらねー。」
思わずそう言った。
説明が遅れたケド、
察しの通り、
この楼彗学園高等学校は
大がつく、富豪で金持ちの
お坊ちゃましか通えません。
えっ?
お嬢さまもいるだろ?
いやいや、
ここはね、
お嬢様はいないんだよ。
だってさ、
ここ、
男子校だもん;
悲しいよね……
.
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