Prologue

3/7
前へ
/548ページ
次へ
夢の中に入りかけを 邪魔したのは智世こと、 雪比良 智世(ユキヒラ チセ)。 ふわふわのハニ-ブラウンの色素の薄い髪はくせっ毛であちらこちらに跳ねていて アーモンド型で くりくりの大きな目と ニコッと笑う口には八重歯が ちらつきもともと可愛いが充分にポイントアップだ。 「るき兄、おはよう♪」 腰にぎゅっと抱き着く美少年は 俺の可愛い可愛い弟。 「ハァー…おひゃお(おはよ)」 欠伸をしながら、 弟の頭を撫でる。 さっきの怒声からケロッとなり 可愛い弟の顔を見た途端に 怒りは消えてしまい、 欠伸をする。 時計を見ると、 「まだ時間あるじゃん。」 そう言うとまた寝る体制をとる が、 バシッと頭を叩かれ、 「いつまで寝るの!  もう昼の1時よ!」 そう言って止めるのは、 雪比良 紗実(ユキヒラ サミ) 明るめのブラウンのユルカールに、 小顔でスタイルの抜群で 美人の女の人。 因みに母さん。 「俺はいつものことだよ!  用がないなら  どっかいってよ。」 (ったく!  もう40にもなるバb『ジロッ』 「すみません;」 紗実の一瞬の鬼の姿に びびり素直に謝る。 紗実は元に戻り、 ホッとするが、 我ながら俺の母さんは 凄く怖い。 「昨日だって  6時には寝てたじゃない!  どれだけ寝るのよ。  その割に  背は変わらないけど…」 「俺はどんなことより、  寝ることが大好きで  全てなの!」 最後の厭味は勿論スルー。 母さんは呆れていた。 .
/548ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4656人が本棚に入れています
本棚に追加