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「だから起こしたのよ。」
「意地悪。」
母さんの言葉に俺は睨む。
ん?
何でまた思ってたこと
分かったんだ?
まぁ、言う手間省けたし
いいや。
「それに、
緊張してる
兄ちゃん見たかったし!」
「はあっ?」
今、智世が言ったぞ?
お前、それはS発言だぞ。
お兄ちゃんは
そんな小悪魔な智世は可愛いのは変わりないけど♪…いやいや、嫌だぞ!;
ゆっくり智世に近づいていく。
可愛い可愛い天使の
ままでいてくれ。
「兄ちゃんキモい。」
がーん……
智世を触る前の状態で固まる。
「嫌だ嫌だー;
可愛い智世が
悪魔になったよー!
俺はそんな風には育てた
覚えないぞー!」
ベッドに顔を伏せ、
涙を流している。
横で、
母さんが智世にGoodサインを出して
二人で悪魔の笑みを浮かべる。
「っっ!
母さんの性だなっ!
智世が悪魔になったのは!」
睨んで母さんを怒鳴るが、
「あら?
そんなことないわよ?
勝手に育ったのよね?」
「いやいや、
そんなことを爽やかな笑顔で
言われても、
読者は育児放棄した
最低の親に見られるよ;」
一応、
三児の母親なんですから;
母さんはあらっと言って
口元を押さえ笑うと、
「私はちゃんと
3人に愛情たっぷり、
キスもたっぷり、
ついでに唾液もいっぱい
注いだつもりよ。」
「「いや、
唾液は余分だから!」」
同時に三児の子供でツッコむ。
「そんなこといわずに、
こっちいらっしゃい。
キスしてあげるわ!
愛情たっぷりの。
母犬みたいに
舐めてあげる♪」
そう言ってウインクしてくる
母さんに三児はぞっとなり、
「俺トイレに!;」
「俺、風呂入る;」
「僕、砦斗兄ちゃんと
一緒に入る!;」
そそくさと退散するも、
「待ちなさい。
ママの
愛情受け取ってからよ♪」
後ろから着いてくる気配に、
「にっ逃げろーー!;」
俺はそう叫び、
3人は走りだした。
母さんも追いかけながら、
「さぁ、どの子からに
しようかしら♪」
そう爽やかに極上の笑みを
浮かばせて言った。
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