プロローグ🍸👑

10/21
前へ
/863ページ
次へ
唯「怒んなよ、ちゃんと断ってる。」 夏「当たり前でしょ。断ってなかったら今ここで殴ってる。」 唯「怖ぇ~…。」 夏美とは同じ学校で俺の一個上。 姉さんなんだよ。 ホントはもっと賢い学校行けたけど夏美がいるからこの高校に来たって感じ。 慶南。 スポーツクラスが有名な学校だな。 夏美は普通科だけど俺はスポーツの方。 バスケバカですから。 結構活躍してるんだぞ。 夏「あっ、これ、羽蘭に渡しといて。」 唯「ん?」 夏美から受け取った袋を隅々まで見てカバンに入れた。 唯「…ジュース奢るよ。」 夏「ご機嫌とるとき絶対ジュースだよね。」 唯「いいじゃん、ジュース。一番無難だし。」 夏「無難とか言っちゃうんだ。」 唯「金欠だからジュースで勘弁してよ。」 自販機の前に立って金を入れて夏美にボタンを押させた。 夏「何回目のジュースだろうね。」 唯「怒んなよ。」 俺だって好きでコクられてるわけじゃ…。 こうやって金消えるし勘弁して欲しいよ。 後500円しかない寂しい財布を後ろのポケットに入れた。
/863ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1751人が本棚に入れています
本棚に追加