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夏「ちょっとだけだよ。家のことあるし。」
夏美は家のことを完全に仕切ってて家事完璧。
きっといい嫁になりますよ。
唯「もうすぐ試合あるから応援来てよ。」
夏「私はそういうのパスだって言ってるでしょ。」
夏美はバスケのルールが全くわからないから見てても面白くないらしい。
休みの日は夏美も店を手伝ってることが多いからデートもそんなに頻繁には付き合ってくれない。
唯「俺、夏美が来てくれたら頑張るから。」
夏「私がいなくても頑張りなさい。チームのためでしょうが。」
肩を叩かれて少し後ろに退く。
唯「そうだけど彼女には頑張ってるとこ見て欲しい。」
夏「唯音が毎日頑張ってるのは知ってるよ。勉強もバスケも。」
唯「一回でいいよ。」
夏「考えとく。」
また『考えとく』だ。
考えたって来てくれない。
寂しいよ。
俺の彼女は鬼ですよ。
夏「唯音。」
夏美が俺の首に手を回して来てそのまま唇にキスしてくれた。
あーあ、ずるいっつうの。
許しちゃうよ。
夏美を抱き締めて少し抱き上げた。
唯「ずりぃよ、バカ。」
夏「先輩にそう言うこと言う?」
俺の彼女はずる過ぎる。
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