余命

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ボーっと歩いていると そこはいつの間にか線路の前。 カンカン カンカン と鳴り遮断機が降りてきている。 「………………」 蘇るクソ医者の言葉 『あなたの余命は3ヶ月です。』 やめてよ…… 『あなたの病気はこの時代ではまだ治療法が見つかっていません。』 そんなこと言わないで…… 『いつ死ぬか…分かりません。』 やめて… 『最期に友達とかに会ったり旅行に行ったりして』 ヤメテ…… 『思い出を作ったりしたらどうでしょう?』 ……アタシガ死ヌコト前提デ話サナイデ ━━━━━━━━プツンッ あたしのなかで何かが切れたような気がした。
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