散りゆく魂

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「敵、撤退セリ」 その早馬からの報告は全軍に行き渡り、そしてオルガ大陸連合はその勝利を喜んでいた だがその中に曇った表情を浮かべる人物が居た オルガ大陸連合総司令官 「アキレス・ダン・ゴード」 彼は胸中穏やかではなかった 自身を庇い姿を暗ました忠義あふれる部下が帰ってこないのだ、 敵の凶刃から曽のみに受けたのだ、無論生きてはいないと覚悟はしていた だが心の奥底に淡く彼が生きていると信じてる自分が居る、微かな可能性を信じたい、だが彼の希望は無残に打ち砕かれた 帰還した将軍「ライブラ」から彼の死に様を聞かされた ただ敵を睨み付けながら死んでいった、そして敵を退かせたのだと…… ライブラは端的に話すとすぐに王の間から出ていった、そのさい警護に充たっていた衛兵も何も言わずに出ていった… 皆感じていたのだ 顔には出していないが彼は今泣いている だが我々が居る故に彼は顔に出すことはない、堪えていると。 パタン…… 王の間から最後の衛兵が立ち去りその扉が閉まったと同時であろう 「うぅぅう……あぁぁぁぁぁぁぁ!!」 彼は力なく崩れ、泣き始めた 「うぁぁぁぁぁぁッ!!」 顔を両手で押さえる、 だがその涙は止まることなく両の目から溢れだしてくる
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