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安楽死
安楽死(あんらくし)とは、末期がんなど「不治」かつ「末期」で「耐えがたい苦痛」を伴う疾患の患者の求めに応じ、医師などが積極的あるいは消極的手段によって死に至らしめること。
安楽死は、大別すると「積極的安楽死」と「消極的安楽死」に分けられる。
積極的安楽死とは、本人の自発的意志を前提として一定の条件を満たした場合、医師が自殺幇助の行為を行うこと。薬物を投与するなどの積極的方法で死期を早めること。いわば医療の名の下に行われる自殺幇助ということになり、社会からの心理的抵抗は大きい。また、日本を含む多くの国では刑事犯罪として扱われる。
消極的安楽死とは、必要以上の延命治療を控えて死に至らしめること。自然に死を迎えるという意味でナチュラルコースとも呼ばれる。消極的安楽死は「治療行為の中止としてその許容性を考えれば、足りる」ものであり特に安楽死という言葉を使う必要はないという意見があるが、わかりやすい言葉なのでこれからも使われるであろう。自然死、または尊厳死と同義語または間接的安楽死を含める言葉として使われる。
積極的安楽死を認めている国は、スイス、アメリカ(オレゴン州・ワシントン州)、オランダ、ベルギー、ルクセンブルクである。
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