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「ハァハァ、まいたか?」
月が空の真ん中にある夜。
一人の男が息をきらしながら走っていた。
「何だあいつの能力!!いくら攻撃しても全て消される!!」
男は近くにあった倉庫に入り叫ぶように言った。
「まぁ、一応俺の能力だけど?」
「!!」
突如男しかいない倉庫から声がした。
男は入り口を見るとフードをかぶった少年がいた。
「お前、どうして此処が分かったんだ!」
「んな大声出してたら嫌でも分かるちゅーの」
少年の指摘に男は顔を赤くした。
「なぁ、悪いけどさ、いい加減捕まってくれねーか。俺、明日学校何だけど」
「お前の事情なんて知るか!!こいつでもくらえ!!」
男は手を少年に向ける。
すると男の手から土の塊が飛び出し、少年に向かう。
しかし土の塊は少年に当たる前に弾け、粉々になった。
「くそっ、また消しやがった!!」
「無駄な足掻きをするなって。すぐ終わる。」
少年は男に近ずきながら言う。
「く、来るな!!やめ、ぎゃぁぁぁあ………」
男の悲鳴が倉庫に響き渡った。
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