能力者の少年

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アパートからぶらりと歩いて、数十分。 着いた所は瓜原署と言う警察署だ。 中に入り階段を降りていき、瓜原署の地下の地下の地下の地下にやって来た。 そこからまた歩き「ギア犯罪課」と書いている扉の前で止まった。 ギア犯罪課とは文字通りギアで罪を犯した者を捕まえる所である。 俺は中学2年くらいから此処で働かせてもらっている。 扉を開けるとそこには茶髪の少年と短髪でニコニコ笑っている男性がいた。 「志蓮、遅いぞ。」 「うるせー。部長が呼ぶのが悪いんだよ。」 今喋った茶髪の少年は夜川 旭(やがわ あさひ)。俺のパートナーみたいな奴だ。 ちなみに旭と俺はクラスメートである。 「いや~ごめんね志蓮。急に依頼が来たからさ~」 この俺の気持ちも考えないニコニコしている男性はギア犯罪課の部長である。 名前は俺も旭も知らない。 本人曰く、「名前が分からない男ってカッコ良くない?」とのことらしい。 それを聞いた俺はすぐにフルボッコにした事を憶えている。
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