第一章

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肩をぽんっと叩こうと思ったが、汗で濡れたくないので引っ込めた。 「おう、分かってら。しかし、なんだってこんな糞暑い中さらに糞暑いとこに行かにゃならんのよ。」 「仕方ないでしょう、容疑者の家が此処なんですから。」 「ホントにここで合ってんのか?てめ…地図間違えて見てんじゃねぇだろうな。」 「そんな馬鹿な。」 藤次は慌てて地図を確認する。 藤次たちは今、ある殺人事件の容疑者宅に向かう真っ最中なのだ。
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