第一章

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尊敬すべき我が先輩、種田大助である。 刑事になって早一〇年。面倒見もよく、新人丸出しの藤次に刑事のノウハウを叩き込んでくれている。 暑さに弱いのか、うつろに進行方向のみを見つめながら汗を滝のようにかき、ワイシャツをペッタリさせながら「暑くない…暑くない…」とブツブツぼやいている。 「種田さん…頑張りましょ!あと少しで着くでしょうから。」
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