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がらら!!と勢いよく扉を開いて、俺達はその中に倒れこむようにして入った。
「はぁ……はぁ……」
床に手をついて大量の汗を流しながら息を整える。
「みんな……いる……？」
周りの安否を確認して、一安心する。
少し時間が経って、不思議な事に気付いた。
なんで音楽室には手形がないのだろうか。
他の教室もそうなのか……？もしそうだとしたら、この手形は、あいつの通り道についているというふうに考えてもいいのだろうか。
……頭を振って、今の考えを消し去る。それはないと考えた方がいい。わざわざ自分の手がかりを残していくような馬鹿がどこにいる。
俺は、ここに来る事を提案した尾崎の方を見る。彼は額の汗をぬぐっている所だった。
「なにかヒントになりそうなのある？」
「うーん、見た感じはないな……竹内はどうだ？」
「まっ、少しだけ探してみようか」
俺達はこの教室の中を探してみる事にした。
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