鬼ごっこ

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音楽室の中を探してみたけど、これといった収穫はなかった。 その事に少しだけ落胆しながらも、少しの間だけここで考えながら休憩する事にする。 「ねぇ、これからどうするの?」 夢が女の子座りをしながら、疲れた様子で口火を切る。 「そうだね……とりあえずは、さっきの七不思議について考えるのが一番だと思うけど」 俺がみんなの顔を見回しながら言うと、それぞれ神妙な顔をしながら頷いていた。 「じゃあ、まずは子守唄。これは、もう予想はついてるんだけど……」 「私が歌ってたっていうあれだよね」 「うん、そう」 あやの言葉を肯定する。 「旧校舎に響く子守唄。これはそのまんまの意味で捉えても大丈夫だよな」 「そうだね。俺も同じ意見だよ、尾崎」
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