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引き出しに入れてあった婚姻届けを取出し、私の目の前で記入欄に記入していく。
書き終わると印鑑を押し、私たちは見つめ合った。
「私……ワガママだけど、本当にいいの?嫉妬深いし……」
歩希さんはフッと笑い、私の額に額をくっつけた。
「琉乃じゃなきゃダメだ。琉乃以外なんていらない」
目が熱くなり思わず目を細めると、歩希さんは唇を重ねて小さな声で呟いた。
「…好きだ。結婚しよう」
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