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車に乗り込んだ途端、歩希さんは深いため息を吐いた。
「どうしたの?」
心配になって顔を覗き込むと、すぐに唇を奪われる。
「やっと2人になれた」
「もう…いつもそんなことばっか言って…」
「本音なんだから仕方ないだろ?」
フッと口角を上げて車を発車させる。
「ねぇ、どこ行くの?」
「あ?もう忘れたのか?指輪買いに行くって昨日約束しただろ」
「あっ!」
すっかり忘れてた…。
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