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「ったく……買ってやんねぇぞ?」
「やだやだ!指輪は絶対欲しい!」
確かに希凪さんと黒夢くんのことがあって、指輪のことは忘れてたけど…。
「ふっ…冗談だっつーの」
笑いながら私の頭をグシャグシャに撫で回す歩希さん。
「冗談キツいですよ…」
「琉乃はからかい甲斐があるからな」
なんか、最近の歩希さん意地悪だ…。
「どんなデザインがいい、とか決まってるか?」
デザイン…?
「えっと……学校ではさすがに付けられないんで、ネックレスに通して身に付けようと思ってるんです。だから、シンプルなデザインで指輪の内側にイニシャル彫ったり……」
「ああ、そうだな。高校生で結婚がバレたら厄介だもんな」
あ~…
高校生って単語聞くと、学校思い出しちゃった…。
あともう少しで夏休み終わりだもんなぁ…。
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