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―――と、まぁ…私たちの朝はこんな感じで始まります。
出逢いはとても些細なこと。
私のお兄ちゃんに友達である歩希さんを紹介された。
『はじめまして。琉乃ちゃん』
『は、はじめまして…』
『緊張してんのか?ま、しょーがねぇよな、好きな男の前だし!』
私のお兄ちゃん……透留が無神経にも、私の気持ちを暴露した。
『んなっ…!?』
実は、お兄ちゃんに紹介される前にお兄ちゃんの高校時代のアルバムを見て、歩希さんに一目惚れしていた。
『歩希も彼女いねぇんだろ?付き合っちゃえば?』
なんてこと言うのよ!
お兄ちゃんのバカぁぁぁぁ!
『別にいいよ。付き合おうか』
『は……?』
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