新婚生活、真っ只中!!!

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「俺、昼から仕事あるからちょっと行ってくるな?」 私がまだご飯を食べてる途中、ネクタイを締めながら歩希さんが言った。 「仕事…?」 「まだやり残した仕事があって…夕方には戻るから」 鞄を持って出かけようとする歩希さんの腕を、無意識に掴んでいた。 「でも……まだお昼には時間あるでしょ?もう少し居られないの?」 私のワガママに、歩希さんは困ったように眉を下げた。 「悪い…。早く終わらせたい仕事なんだ…」 歩希さんは、腕を掴む私の手を、そっと外した。 「そっ…か」 「できるだけ、早めに帰ってくるから…」 歩希さんは薄らと笑い、私の頭を2、3回叩くと、家を出た。 ワガママなんて言っちゃダメだよね…。 歩希さんは社長なんだから、忙しくて当たり前なのに…。 それでも、歩希さんのいない静かな部屋に取り残された私は、すごく悲しくなった。
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