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「そぅだよぉ~。この中の一人でも連れていけばイイんじゃなぁい?」
「それもそうだな。お前ら!捕まえろ!」
男の声に妃那ねぇが動き出した。
『たかがこんだけの人数で私達を捕まえる?舐められたものね?』
そういいながら、男達を倒していく妃那ねぇ。
…妃那ねぇ。強い!
『妃那?手伝う?』
『んにゃ。イイ。綾達守ってて!』
紅葉ねぇは妃那ねぇが倒しきれずこっちに向かって来た男を殴り飛ばしていた。
『綾。月。みぃ。校門まで走りなさい。いつもの車があるから、それに乗ってたまり場に先に行って?』
紅葉ねぇに小声で言われた。
『でも…紅葉ねぇ!』
『私達は大丈夫よ。さぁ走って!』
私達が居ても足手まといになるから素直に紅葉ねぇの言葉に従った。
「逃げるぞ!追え!」
リーダーぽい男に見つかり、叫ばれてヤバいと思ったけど
『ばぁか。行かせる訳ないだろ?』
追って来ようとした男達を紅葉ねぇが相手にしていた。
校門まで来ると本当に車があり、いつもの運転手さんが慌てて降りてきた。
「どうしたの?」
『蛇信に囲まれて…紅葉ねぇが先にたまり場に行きなさいって…』
涙目になりながら説明した。
「わかった。三人を送るよ!」
『でも妃那ねぇ達が…』
「妃那さん達は大丈夫だよ。綾ちゃん達を送ったらすぐ戻るから…。早く乗って!!少し飛ばすよ?しっかり捕まっててね?」
私達は車に乗りたまり場に送って貰った。
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