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たまり場について急いでいつもの部屋に三人で駆け込んだ。
バンっ
『魁!妃那ねぇ達が…』
ドアを開けて見れば皆いた。
『沙綾?なんでいる?妃那達がどうした?』
魁を見た安心感から涙が零れた。
魁に抱き着きながら説明した。
『昼に屋上じゃなくて中庭に居たら、蛇信に囲まれて…妃那ねぇ達が助けてくれたの…。』
『…で?妃那達は?』
泣き出した私の変わりにみぃが答えた。
『瑠榎にぃ…。紅葉ねぇが先にたまり場行きなさいって…。』
『瑠依!行くぞ!』
『あぁ!』
私の話しを聞いた瑠榎にぃと瑠依にぃはバタバタと出て行った。
『…魁…。妃那ねぇ達…グス…大丈夫かなぁ…?』
泣きながら魁に聞いた。
近くでは月ちゃんとみぃが泣いてる気配もある。
魁はヒョイと私を抱え奥の部屋に入って行った。
バタン
ドアが閉まる音が聞こえてきたけど、妃那ねぇ達が心配で魁にしがみつきながら泣いていた。
『沙綾。泣くな。妃那達は大丈夫だ。あんなんでも白虎のトップだからな。』
『…グス…でも…男の人いっぱい…いた…』
『大丈夫だ。今瑠榎達が行ったからな。
瑠榎達なら必ず間に合う。
…だから…もう泣くな。』
魁の言葉は絶対の安心感がありまた涙が溢れた。
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