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妃那Side
綾達を逃がした後、紅葉と暴れていたが、流石に体力的にヤバそう。
『……はぁ…はぁ…紅葉…大丈夫?』
『はぁ…はぁ…流石に…キツイかな…』
話しながらも男達を殴る。
『…だね…。…瑠榎達…間に合う…かな…』
『…わかんない…。…でも…信じてる…。』
『…うん。…最後まで…足掻いてやる…』
『…うん。…行こう』
また殴りかかる。
疲れで反応が鈍り視界に紅葉が殴られるのが見えた。
『っ!紅葉!?』
紅葉を気にしたら、横から殴られた。
『っく!』
「やっと捕まえたぜ」
「こいつら女のくせに何て強さだ。」
「流石にここはマズイ。連れて行くぞ。」
私達は男に担がれて連れて行かれた。
途中、白虎のメンバーが駆け寄ろうとしているのを目で制した。
…きっと瑠榎達に知らせてくれるだろう。
車に乗せられ着いた場所は学校近くの廃ビルだった。
…少しでも体力戻さないとな。
そう思い、大人しく着いて行った。
紅葉も同じ事を考えているのだろう。何も話さず中にはいった。
「あれぇ?お二人やっと捕まったんですかぁ?」
『あんた…何でいるの?』
紅葉の問い掛けに笑いながら答える麗奈。
「えぇとぉ。これから楽しいショーがぁ始まるのに居ないわけないじゃないですかぁ♪麗奈優しいからぁ、お二人の彼氏さんにショーの中継してあげようと思ってぇ♪」
…ああ。そう言う事。私達が回されるのを瑠榎達に見せる訳ね…。
「麗奈。こいつら何でこんなに強いんだよ?おかげで時間掛かっちまったじゃねぇか。」
「それはぁ、二人が白虎のトップだからだよぉ。」
ちっ!ばらしたわね。
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