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瑠依Side 瑠榎と廃ビルについてザワつく扉を蹴り開けた。 紅葉と妃那は押し倒され、今にもヤラレそうになっていた。 『妃那!』 『紅葉!』 怒りと焦りで慌てて呼んだ。 「これは。これは青龍と朱雀の総長じゃないですか?」 馬鹿にしたように言ってくる蛇信の幹部。 『あ?何だてめぇ。妃那から下りろや…』 瑠榎がキレて言っていた。 「はっ。この女は今から俺が貰う。そこで見学してるんだな?」 瑠榎達が話してるのを聞きながら、紅葉の上にいる奴を見た。 『おい。紅葉から下りろ!』 「は?この女は俺が頂いた。お前も見学してな。」 二人は髪を持って起き上がらせられていた。 『…瑠…榎…』 『…瑠…依…』 二人の顔には殴られた後があった。 蛇信の幹部二人は、あろうことか妃那と紅葉にキスした…。 『『…いやだぁ…』』 妃那と紅葉の声が聞こえたと同時にぶちギレた。それは瑠榎も同じで 『『てめぇら。生かしちゃおかねぇ。』』 言うと同時に走り出し、男達を片っ端から殴り飛ばした。 「くっ!強い!」 『うぜぇ。邪魔だぁ!』 『どきやがれ!』 すぐに紅葉の近くにつくと、紅葉の身体を触っていた男を蹴り飛ばす。 『…紅葉…遅くなって悪かった。』 紅葉は泣き出しそうになりながら抱き着いてきた。 『…る…い…』 『紅葉?妃那と少し待ってろ。こいつら潰す。』 横を見ると瑠榎も妃那を助け出し、こっちに来ていた。
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