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魁に抱き着きながら泣いていると魁の携帯がなった。
『はぃ。…あぁ。大丈夫か?…あぁ。』
電話を切った魁が話しかけてきた。
『沙綾。瑠依から連絡きた。あいつらは無事だ。そのまま帰るらしい。』
『か…い…本当?』
無事だと聞いてまた涙が零れてきた。
『あぁ。だから…もうそんなに泣くな。』
『…うん。』
そうは言っても、涙は簡単には止まらなかった。
しばらく泣き続け、落ち着いた頃みぃ達が心配になった。
『沙綾?落ち着いたか?』
魁が少し体を離し聞いてきた。
『うん。ねぇ?みぃ達大丈夫かな?』
『大丈夫だろ。朔矢達もいるからな。向こう行くか?』
『うん。』
魁に返事をして、並んで部屋を出た。
ドアを開けて部屋を出れば、みぃ達がいた。
いつものソファーに座り魁が皆を見ながら話した。
『妃那達は無事だ。』
その言葉にみぃと月ちゃんは泣き出した。
『『…よかった…。』』
みぃ達は朔達に抱き着きながら、泣いた。
『みぃ。月ちゃん。妃那ねぇ達たぶん家にいるから家に行こう!』
皆に声をかけ立ち上がった。
『蓮。妃那達を襲った奴詳しく調べとけ。たぶん蛇信だけじゃないだろ。』
「わかった」
部屋を出る前、魁は蓮に話していた。
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