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車が止まり、魁が降りてくる。 『魁!』 『朔矢!』 『颯矢!』 私は魁に駆け寄り抱き着いた。 横を見れば月ちゃんとみぃもそれぞれ抱き着いていた。 『沙綾。ただいま。いい子にしてたか?』 魁は抱きしめながら聞いてきた。 『うん。魁…怪我してない?』 『大丈夫だ。とりあえず部屋行くぞ。』 魁に言われ部屋に戻った。 部屋にぞろぞろと入っていく。 皆いつもの位置に座った。 『瑠榎にぃ達も怪我なかった?』 『大丈夫だ。』 …皆大丈夫そうだ。 みぃと月ちゃんは朔と颯に抱き着いてるし…。 『よかった。』 「ただ…まだ終わってないんだよね。」 蓮が言った。 …あっ…蓮も居たんだ…。 『『どうゆう事?』』 妃那ねぇと紅葉ねぇが聞いた。 「総長に逃げられた。チームは壊滅寸前までにしてきたけど…」 『『そぅ…。』』 ボーと話しを聞いていた。 「とりあえず…半年ぐらいは大丈夫だな。」 『とりあえず一段落ね。』 蓮と妃那ねぇが話していた。 『じゃ…帰るか?明日は休み出し…家で飲むか?』 『魁も来いよ。蓮はどうする?』 瑠榎にぃと瑠依にぃが言った。 「俺はいいよ。後始末しとく。」 蓮が答えた。 『蓮さん。月。今日帰さないから。月?泊まって行けよ?』 颯が言った。 「颯矢!?…俺の月が…」 蓮はソファーから崩れ落ちて落ち込んだ。 『お…お兄ちゃんのじゃない!』 颯に泊まって行けって言われた月ちゃんは真っ赤な顔をしながら蓮に言っていた。 『…月。帰ろ。』 颯は呆れたように蓮を見てから月ちゃんを連れて帰って行った。 「瑠榎~。颯矢から月を取り上げてぇ~(泣)」 『泣くな!知らねぇよ。』 「瑠依~。朔矢~。(泣)」 『しらねぇ。妹の恋ぐらい応援してやれよ…。 』 『蓮さん。諦めが肝心ですよ。』 「無理だぁ~。(泣)」 『あほらし…行こうぜ。』 皆、蓮に呆れながら部屋を後にした。
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