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『まぁな。俺らにも綾と一緒ぐらい大切な奴が出来たしな。 後は…沙綾と颯矢だな。』 そぅ。俺にも瑠榎にも大切な女がいる。 いつか…沙綾にも出来るだろう。 沙綾はかわいいからな。 『瑠依って…真剣な話しするとき沙綾って呼ぶよな…。まぁ…彼氏はまだ先かな。』 瑠榎が言うから 『そうだな。まだまだ先だ。さぁ…俺達も寝るか。』 『あぁ』 俺と瑠榎は綾の部屋を後にした。 その頃…朔矢の部屋 俺は魅弥を連れて部屋に来た。 顔を真っ赤にして下を見てる魅弥。 『…魅弥…。』 『…ん?』 照れてるのがまた可愛い。 『響さんにも言ったけど…今日泊まってけよ。』 魅弥の頬に手を置き、目を合わせる。 …チュっと音を立てながらキスをすると、驚きと照れを合わせた表情で俺を見てくる。 『…うん。』 いつもは外とかでも抱き着いて来るのに、たまにこうやって照れる魅弥が愛おしくてしょうがない。 ヒョイっとお姫様抱っこをして魅弥をベッドに運んだ。 『えっ!さ…朔矢!…えっと…スルの?』 初めてじゃないのに、オロオロする魅弥。 『当たり前。照れて可愛い魅弥を皆に見せたお仕置き。声出すなよ。声聞かれるなよ。』 そう言って魅弥に覆いかぶさる。 『あっ。だって…朔矢が……。っゃ。』 『俺がなに?魅弥は俺に愛されたくないの?』 首筋に唇を這わせながら、魅弥に言った。 『えっ。あっ。さ…さく…やぁ…』 必死に声を出さないように俺に縋る可愛い魅弥。 『クスッ。魅弥?この家全部防音だよ。』 『なっ!…朔矢のイジワル…』 …そのまま…魅弥と熱い夜を過ごした。
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