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『ん?玄武と白虎か?そりゃ同じぐらいの時期に作ったんだ。玄武は柾斗、白虎は紗罹だな。』
柾斗(まさと)くんは実は月ちゃんのお父さん。
さっき解ったんだ。
紗罹(さら)は私達のお母さん。
『えぇ!お母さんレディースだったの?』
私のお母さんは、おっとりしててレディースなんかには見えない。
信じられない気持ちで聞いてみた。
『潤!ばらさないでよ!』
いつの間にかお母さんが来ていて、騒いでいた。
『いいだろ別に。綾も魁と付き合ってんだから知ってても。』
お父さんとお母さんは言い争い…と言うよりイチャつき始めたから、あきくんに聞いた。
『あきくん?』
「ああ。あの頃の紗罹さんはスゴかったな。今の妃那みたいなもんだ。」
あきくんは懐かしそうに言った。
お父さんとイチャついてはずのお母さんが、話してくれたあきくんに怒った。
『彰!余計な事言わないの!!』
『紗罹。諦めろ。ばらしちまったもんはしょうがない。』
『潤と彰のバカぁ!恥ずかしいでしょ?』
『お母さん…。カッコイイ…。』
そう呟けば、そぅ?と言いながら照れていた。
『お袋の血は綾に引き継がれたな。』
瑠榎にぃが言ってきた。
『瑠榎にぃ?私喧嘩出来ないよ?』
『お前はキレたらお嬢様言葉になるんだよ。お袋もそうだったらしいがな。』
瑠依にぃも言った。
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