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水着を買いに行った日から一週間がたち、今日は終業式。
「~~であるからして~~~」
やっぱり校長の話しが長かった。
やっと終わり、みぃと月ちゃんと教室に向かって歩いていた。
『校長の話し長いよね~。』
『長すぎて眠たくなるよ~』
みぃと月ちゃんの話しを聞いていた。
…って二人とも寝てたよね?
そんな時、後ろから声をかけられた。
「あの…真鳥さん…。」
『はい?』
振り向けば真面目そうな男の子が立っていた。
『…なに?』
話した事もない子だったから不思議に思い聞いてみた。
「宮原先生が呼んでたよ?なんか…手伝って欲しいって…」
『諒くんが?わかった…ありがとう』
その子にお礼を言ってみぃ達に先に行っててと伝えた。
みぃ達は“一緒に行く”と言ってくれたけど、大丈夫と言って男の子について行った。
魅弥Side
綾が諒くんに呼ばれて行ってしまった。 月と教室まで歩いていると月が話しかけてきた。
『ねぇ…みぃちゃん?変な感じしない?宮原先生が手伝いに綾ちゃん使うかな?』
…確かに…綾を呼ぶなら一緒に私達も呼ぶと思う。
『…うん。でも…あの子不良な感じしなかったし…。…とりあえず、教室行ってみよ?』
『…うん。』
二人で教室に向かった。
「終礼するぞ~。」
しばらくして諒くんが教室に入ってきた。
…あれ?
『諒くん…。綾は?』
私は聞いてみた。
「は?綾?知らないぞ?みぃ一緒じゃないのか?」
『えっ?諒くん綾に何か手伝ってって言ったんでしょ?真面目そうな男の子が綾呼びにきたよ…?』
「はぁ?俺が綾に手伝わす訳ないだろ?綾にさせるぐらいなら他の奴に言うよ。」
…ヤバい!!
『みぃちゃん!!』
焦った月の声が聞こえた。
『うん!!行こう!
諒くん綾探しに行ってくる!!』
「あっ!おい。みぃ…」
諒くんの話しを最後まで聞かずに教室を飛び出した。
隣では月が電話で話している。
多分相手は蓮さんだろう…。
…綾!!無事でいて!!
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