4/30
前へ
/372ページ
次へ
水着を買いに行った日から一週間がたち、今日は終業式。 「~~であるからして~~~」 やっぱり校長の話しが長かった。 やっと終わり、みぃと月ちゃんと教室に向かって歩いていた。 『校長の話し長いよね~。』 『長すぎて眠たくなるよ~』 みぃと月ちゃんの話しを聞いていた。 …って二人とも寝てたよね? そんな時、後ろから声をかけられた。 「あの…真鳥さん…。」 『はい?』 振り向けば真面目そうな男の子が立っていた。 『…なに?』 話した事もない子だったから不思議に思い聞いてみた。 「宮原先生が呼んでたよ?なんか…手伝って欲しいって…」 『諒くんが?わかった…ありがとう』 その子にお礼を言ってみぃ達に先に行っててと伝えた。 みぃ達は“一緒に行く”と言ってくれたけど、大丈夫と言って男の子について行った。 魅弥Side 綾が諒くんに呼ばれて行ってしまった。 月と教室まで歩いていると月が話しかけてきた。 『ねぇ…みぃちゃん?変な感じしない?宮原先生が手伝いに綾ちゃん使うかな?』 …確かに…綾を呼ぶなら一緒に私達も呼ぶと思う。 『…うん。でも…あの子不良な感じしなかったし…。…とりあえず、教室行ってみよ?』 『…うん。』 二人で教室に向かった。 「終礼するぞ~。」 しばらくして諒くんが教室に入ってきた。 …あれ? 『諒くん…。綾は?』 私は聞いてみた。 「は?綾?知らないぞ?みぃ一緒じゃないのか?」 『えっ?諒くん綾に何か手伝ってって言ったんでしょ?真面目そうな男の子が綾呼びにきたよ…?』 「はぁ?俺が綾に手伝わす訳ないだろ?綾にさせるぐらいなら他の奴に言うよ。」 …ヤバい!! 『みぃちゃん!!』 焦った月の声が聞こえた。 『うん!!行こう! 諒くん綾探しに行ってくる!!』 「あっ!おい。みぃ…」 諒くんの話しを最後まで聞かずに教室を飛び出した。 隣では月が電話で話している。 多分相手は蓮さんだろう…。 …綾!!無事でいて!!
/372ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3622人が本棚に入れています
本棚に追加