5/30
前へ
/372ページ
次へ
みぃ達と離れ、諒くんが呼んでると言っていた所に男の子と向かう。 『ねぇ。諒くんどこに呼んでたの?』 男の子に聞いてみたけど“もぅ着くから”と空き教室に入って行った。 …ここかな?でも…何でこんな空き教室に? 不思議に思いながら教室の中に足を踏み入れた。 教室に入ると、男の子がたくさん居た。 …なんか…やばそう? そぅ思いながら少しづつ後に下がった。 「おっと。逃がさないよ?宝龍の姫。」 …っつ…バレてる!? …どうしよ…。 『あんた達…誰…?』 「俺達?俺達の事はお前は知らなくていいのさ。」 …とりあえず、逃げよう! 後ろには一人しかいない…。いけるかな? 「さぁ来い。可愛がってやるよ。」 「久しぶりに可愛い子ヤレるな。」 「おい。誰が先だ?」 後ろにいた人が手を掴んできた。 『触らないで!』 振り払い、ドアから飛び出し逃げ出した。 「待って!」 「捕まえろ!!」 …誰が待つか。捕まるか! そう思いながら走り、ポケットに入っている携帯を取り出した。 …魁!助けて!! ワンコールもしない内に電話が繋がった。 《沙綾!どこにいる?》 『魁!南校舎の3階の奥から逃げて走ってる…』 《すぐ行く。》 …魁が来てくれる…。 少し安心しながらも、捕まらないように走った。 階段を下りようとした時 「捕まえた。」 階段から現れた男に捕まってしまった…。 『離して!!』 暴れていると、あの真面目そうな男の子が私を捕まえている男に近寄り、耳打ちした。 「ちっ!もう動いたか…。仕方ない。宝龍の姫また会おうな。おい。引くぞ!」 男はそう言いながら走り出した。 離されてよかった…と安心していると魁の声が聞こえた。
/372ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3622人が本棚に入れています
本棚に追加