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魁Side
「魁!ヤバい!!」
蓮が電話を切って慌てていた。
『あ?なんだ?』
「綾ちゃんが諒さんに呼ばれてるって行って連れていかれたみたいだ。月が言うには諒さんは呼んでなくて、綾ちゃんだけ帰って来ないから探してるみたいだ。」
『ちっ。探せ!この学園内にいる宝龍にも探させろ!!』
「あぁ」
蓮の返事を聞いて教室を飛び出した。
…諒さんが用事で呼んでるって連れていったなら校舎の中か?
連れ込むなら南校舎が人目に着きにくいな。
走りながら考えていると南校舎についた。
ちょうどその時携帯がなり画面を見たら沙綾だった。
『沙綾!今どこだ!』
《魁!南校舎の3階!》
『すぐ行く』
電話を切り3階に急いだ。
走りながら蓮に連絡を入れる。
『蓮。南校舎3階だ!』
「わかった」
…沙綾。無事でいろ
『沙綾!』
魁の声と同時に抱きしめられた。
『か…い。』
少し震えながら抱き着いた。
「綾ちゃん。大丈夫?」
蓮も来てくれていた。
『…うん。逃げてきたから…』
『どんな奴らだったかわかるか?』
『誰かはわかんない…。真面目そうな男の子に連れられてきたから…。』
『…そうか…』
『さっき…捕まっちゃったんだけど…“もぅ動き出したか”って言いながら走って行ったよ…』
『蓮。』
「あぁ。調べる。」
魁と蓮は短い会話をした後、蓮だけ先に立ち去った。
『沙綾?歩けるか?』
『うん。大丈夫。』
話しているとみぃ達が来た。
『綾!』
『綾ちゃん!』
『『大丈夫?』』
『大丈夫。ありがと月ちゃん。みぃ。』
二人にもお礼を言って四人で教室に向かった。
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