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教室に帰ると諒くんが焦った様に叫んだ。 「綾!大丈夫なのか?」 『うん。』 「お前は…。俺が綾に手伝わせる訳ないだろ?…何でそんな怪しい奴について行くんだよ…。ついて行く前に電話しろよ…。」 『ごめん。本当かなって思っちゃって…』 諒くんにも心配かけたみたいだから謝った。 「気をつけろよ?終礼は終わってるから帰っていいぞ?」 『はぁい。』 諒くんに言われ帰る準備をして魁を待って、たまり場に帰った。 たまり場にはすでに蓮がいて忙しそうにパソコンと向き合ってた。 『蓮。わかったか?』 魁はいつものソファーに座りながら聞いた。 「いや…。出てこない…。もぅ少し待って。」 『どこだ?。蛇信はまだ動けないだろ?』 「蛇信は動いてない。ただ…どっかのチームが鬼神と手を組んだって情報はあるんだ。」 …鬼神って何だろ? 解らなくて魁に聞いてみた。 『魁?鬼神って何?』 『鬼神は全国NO.3だ。汚いことして上がってきた奴らだ。』 『汚いこと?』 『レイプ、恐喝、闇討ち、その他諸々。』 『…そっか…。』 レイプと聞いて少し怖くなりブルッと震えた。 『…沙綾。大丈夫だ。そんな事させないから。』 魁に抱きしめられ、言われた。 『うん…。』 『蓮。全チームに一応警戒するように言え。 女がいる奴らは事が済むまで自分の女から目を離すな。 妃那。白虎は女だけで行動するなと伝えろ。』 「了解!」 『わかった。瑠榎ついて来て?』 『ああ。』 蓮と瑠榎にぃと妃那ねぇは返事をして部屋を出て行った。 瑠依にぃは電話していた。 …また何か起こるのかな…。 私は嫌な予感がしていた。
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