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お風呂から上がって、皆の元に行くとすでにバーベキューの準備が終わっていた。 お風呂で皆にキスマークを見られた私は、恥ずかしくなって顔を赤くしながら魁の隣に行った。 『沙綾?どうした?』 すでに片手にビールを持った魁に聞かれた。 『…皆に…胸のキスマーク見られた…』 『あぁ。見せ付けてやればイイ。』 『魁!?恥ずかしかったんだから…』 『別にいいだろ…』 魁はそう言いながら、私の肩を抱いて皆の方に歩き出した。 皆でご飯を食べた後、蓮が持って来ていた花火をして遊んだ。 魁達幹部は、堤防に座り飲んでいた。 私達は走り周りながら花火を楽しんだ。 しばらくして疲れた私は横線香花火を持って魁の所に行った。 『魁!』 『沙綾。楽しいか?』 隣に座った私の頭を撫でながら、魁は言った。 いつの間にか瑠榎にぃ達は少し離れた所で、それぞれの彼女達と二人っきりになっている。 『うん。連れてきてくれてありがと!』 魁に抱き着きながらお礼を言った。 『おっと。…お礼は沙綾を貰おうかな?』 抱きしめられながら、耳元で囁かれた。 『えっ?…魁?』 ドキドキしながら魁を見上げて聞いてみた。 『沙綾のすべてが欲しい…。』 魁に求められたのが恥ずかしくて…でも嬉しくて顔を赤くしながら頷いた…。 『クスクス。沙綾?顔真っ赤。』 『だって…』 『沙綾?部屋行くぞ。お前が可愛い過ぎるから我慢できねぇ…』 魁はそう呟くと私の手を引き部屋まで歩いた。
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