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お風呂から出ると帰る時間が近づいてきていた。
お風呂で体力を使い果たしていた私はソファーにグタ~っとなっていた。
『魁の…ばかぁ…』
『どうした?』
ニヤニヤ笑いながら近づいてくる魁。
『…あ…朝からスルなんて…』
『クスクス。気持ち良かったろ?』
『なっ!知らない!!』
プイっと魁から視線を外していじけた。
『沙綾。いじけるなよ。後で甘い物でも買ってやるから…』
魁が抱きしめながら言ってきた。耳元では
『俺に抱かれたくなかったか?』
なんて囁かれた。
『ち…ちが…。私…初心者なのに…朝からなんて…』
『クスクス。これからはいつでも愛してやる。』
『…うん…』
『ほら。着替えるぞ。帰ったら走りがあるぞ。』
…走り?
『魁?走りって…』
『暴走。お前も来いよ?』
『行っても…良いの?』
『あぁ。来い。』
そんな話しをしながら、着替えて玄関に行けば、皆揃っていた。
「よしっ。全員揃ったな。帰るぞ。帰ったら走りの準備だ!!」
蓮の声で、皆車に乗ったり、バイクに跨がったりして帰って行った。
たまり場に付き、下っ端くん達はバイクの整備を始めた。
魁達はいつもの様に部屋に上がりだした。
『ねぇ魁?バイクの整備しなくて良いの?』
『あぁ。俺は車だ。』
『ふぅん。妃那ねぇ達は?』
『今回はバイクで行くよ。少し見に行かなきゃね。紅葉行こう!』
『だね。綾、みぃ、月、後でね?』
『『手伝ってやる。』』
瑠榎にぃ、瑠依にぃ、妃那ねぇ、紅葉ねぇは部屋を出て行った。
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