29/30
前へ
/372ページ
次へ
夜になり走りの時間が近づいてきた。 倉庫の前にはたくさんのバイク。 みぃ達は朱雀、青龍の地点から出発して後で合流らしい。 今、宝龍の倉庫にいるのは、宝龍と白虎のみだった。 特効服に着替えた妃那ねぇ達と話していると、倉庫から着替えた魁が出てきた。 皆ばっと立ち上がり頭をさげ、車まで道を作っていた。 さっきまで話していた妃那ねぇ達も頭を下げていた。 …やっぱりカッコイイ…。 ぽ~と見てると魁に呼ばれた。 『沙綾。』 魁に肩を抱かれて車まで歩く。 車に乗り込むと、魁は手を窓の外にだした。 それを合図みたいに、皆がエンジンをかけ、しばらくしてからその手を振り降ろすとバイクが数台先に行き、その後を車が走り出した。 妃那ねぇ達のバイクが車に寄り添う様に走る。 しばらく走ると朱雀とかも合流して沢山の光に包まれた。 『うわぁ~』 凄くて目をキラキラさせながら見てると魁が話しかけてきた。 『沙綾。どうだ?』 『魁!スゴイね!皆楽しそぅ!妃那ねぇ達もカッコイイ!!』 興奮して言えば、魁は笑いながら 『あぁ』 と言って、頭を撫でてくれた。 しばらく走り、宝龍の倉庫に全員で帰ってきた。 皆が整列している中、魁が車から降りた。 魁に向かい、瑠榎にぃ達が 『朱雀!全員います。』 『青龍。全員います。』 『白虎。全員います。』 『玄武。全員います。』 それぞれ声を上げた。
/372ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3622人が本棚に入れています
本棚に追加