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二人は私達に近づいてきた。 「綾?誰に言ってる?」 「みぃ?お前は朔のじゃねぇ…。俺んだ」 そう言いながら、手を捕まれた。 『い…や…。』 『は…離して…』 ガタガタ震えが止まらなくて…でも必死に声をだした。 パンっと音と妃那ねぇ達の声で叩かれたのがわかった。 『『綾!みぃ!』』 私達に近寄ろうとする三人をみぃが止めた。 『来ちゃダメ!!』 「「お前らは俺達の女になるんだよ」」 『『な…ならない!!』』 僚我達の楽しそうな声に震えながら答えた。 「震えながら言われてもな。まぁ…今日はこの辺にしといてやる。またすぐに会いにくる。」 「お前らは俺達が貰う。…俺達…鬼神がな…」 『『あんた達が…鬼神…』』 「あぁ。じゃあな。綾。みぃ。今度は朔達間に合わないかもなぁ」 「楽しみは最後まで取っとかないとな。替わりにアソコのお姉さん達でも良いけどな。」 『そ…そんな事…させない…。』 『…朔達は…間に合う…』 私達は三人を守るのに必死になっていた。 …魁…助けて…。 「「じゃあな。宝龍の姫達」」 無理矢理腕を引っ張られ、キスされた。 キッとみぃと一緒に睨みつけると、すでに遠くに行っていた。 近くに二人がいなくなるとみぃと崩れ落ちる様に座りこんだ。 『『『綾!みぃ!』』』 ガタガタ震える私達に妃那ねぇ達が近寄ってきた。 『…みぃ…大…丈夫…?』 『…綾…こそ…』 『『…なんで…今頃…』』 二人で震えながら、涙を流した。 『綾…みぃ…。魁と朔呼んだから…』 妃那ねぇの言葉にも反応出来なかった…。 しばらくして魁達の声が聞こえた。
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