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『…二人に最初に会ったのは小学校の時。あの二人も双子で私達とはすぐ仲良くなった…』 私は魁にギュッとしがみつきながら、ポツポツ話し始めた。 『いつも…6人で行動していた。…だから…あの二人の異変に気がつかなかった…』 少し震えると、魁は優しく頭を撫でてくれた。 『最初は…魅弥へのイジメ…』 『イジメって前に話してくれた?』 月ちゃんの声にコクンと頷いた。 『…イジメられてる魅弥をいつも助けてたのが龍我…。私達は最初クラスが違ったから気がつかなかった…。龍我は…弱ってる魅弥を朔と別れさせ、自分の物にしようとした…。でも…魅弥はイジメを耐えて朔と別れる事はなかった…。痺れを切らした龍我は…女の子達に魅弥をリンチするように…仕向けた…。』 ふぅ…と息を吐き、話しを続けた。 『でも…上手くは行かなかった…。女の子が魅弥を叩いた時、たまたま朔が魅弥の所に行った。魅弥が叩かれたのを見た朔は大暴れ。お父さん達のお陰でクラス替えになり、仲イイ子達だけのクラスに変わるけど、何も知らなかった私達は龍我と僚我も一緒のクラスにしてもらったの。』 『中2になって…私は…僚我に告白されたの…。でも…友達としか見れなかったから…断った…。』 『魅弥も龍我に告白されてた。魅弥も同じで友達としか見れなくて、朔もいたし断った…』 『その時…呼ばれたのが…体育倉庫前…。魅弥と一緒に呼び出されてたから、二人で断った瞬間…今日みたいに殴られた。』 私は話しながらガタガタ震えてきて魁にさらに強くしがみついた。 『沙綾…。まだ…話せるか…。』 瑠榎にぃに言われ、頷いた。
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