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『…殴られて…お前達は俺達の物だ。出会った時から決まってんだ。って言われた…。』
『違うって言ったら…また殴られた。魅弥も殴られた事にキレて…暴れたけど…いつの間にいたのか…男がいっぱいいた。
それでも…抵抗して…魅弥と逃げようとした時…龍我と僚我に捕まれ…キス…されて押し倒されてた。』
話しながら涙が零れていた。
『…服も破かれて…危なかった時に瑠榎にぃ達が来てくれた…』
『瑠榎にぃ達が男達を退けた時…あの二人が…ナイフを持って私とみぃに向かって走ってきた…。
私達に傷を残せば…自分達の物になると思ったらしい…。』
『私達はナイフに気がつかなくて…朔と颯が変わりにナイフで刺された…。』
…ひっく…グス…
泣きながら、魁にしがみついた。
『こっからは俺が話す。いいな?沙綾?』
瑠榎にぃの言葉に頷いた。
『俺と瑠依は慌てたよ。弟達を護れなかった事に…。崩れ落ちた二人を抱き留めた時には朔と颯に抱き着いて、泣きじゃくる沙綾と魅弥がいた…。刺した二人はナイフが刺さっている場所を蹴りながら、沙綾と魅弥の腕を掴んで連れて行こうとしてたのを殴って止めた。』
『救急車やらに電話して…病院に運ばれた時には二人とも危険な状態だったんだ…』
『二人は何とか助かったけど…沙綾と魅弥の精神状態がヤバくなってた…。』
『魅弥に至ってはさっき見たいに事件の事を思い出す度に錯乱した。少しでも朔が側に居なくなると泣き出した…。』
『沙綾は…俺達から離れなくなった…。離れれば…震えて泣きながら…俺達を探し続ける…。』
『彰さんが呼びかけても、気づかないくらい俺達を呼び続けた…。』
「刺した二人は?」
『あの後…警察に連れていかれた…が金で釈放されてたんだ…』
瑠榎にぃの話しを聞きながら、魁に抱き着く。
『か…魁…。どこにも…行かない?』
『あぁ。側にいる…大丈夫だ。』
その言葉にさらに抱き着いた。
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